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ダンデーズ第6回演奏会

ダンデイーズ第6回演奏会が6月21日に東久留米市立中央公民館に於いて開催され、ご来場のお客様から好評を頂戴いたしました。今回の演奏会で演奏した曲目は下記の通りです。
第1ステージ ステファン・フォスター名曲集

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アメリカ民衆音楽の父フォスターは1826年ピッツバーグ州ローレンスヴィルに生まれました。米国南部の大農場がアフリカからの奴隷による労働力を背景に大いに繁栄をしていた時代でした。主に、こうした奴隷たちの境遇、心情を描いた彼の曲は、親しみやすいメロディーと明るさに満ち、人種の壁を越えて多くの人々に愛されました。日本においても学校の音楽教科書に早くから取り入れられ、多くのファンを持っています。

Gentle Annie
彼の作品には珍しく、恋人アニーと死別した嘆きを歌った暗い内容の曲ですが、美しいメロディによって昇華され、どこか気品すら漂う佳曲に仕上がっています。フォスター30歳の頃の作品です。次からは、福永陽一郎氏編曲のフォスターの曲によるメドレー「From The Sunny South」から7曲を歌います
1.序曲
数曲のメロディーの断片のあとに、あの「風と共に去りぬ」の「タラのテーマ」が続き、南部ムードをいやが上にも盛り上げます。
2.懐かしきケンタッキーの我が家(フォスター27歳の作)
農場に働く奴隷たちは凶作という悲劇に襲われ、家族は離れ離れになりますが、はるか遠い故郷を思い、心の安らぎを得るのです。
3.夢見る佳人(晩年37歳の作)
「美しき夢見る佳人よ、我が為に目覚めよ、月の光に優しく照らされたその姿は、荒くれた俗世間の喧騒を忘れさせてくれる。」と歌う恋の歌。
4.金髪のジニー(28歳の作)
「軽やかに舞う。まるで雛菊のように可憐なジニーの夢を見る。明るい茶色の髪をなびかせ、まるで夏の日の霞のようにふんわりと。」
5.故郷の人々(25歳の作)
奴隷たちが移り住んだ北部での生活は、貧しく辛いものでした。そんな時は、大農場で幸せに働いていた頃や、遠い故郷に思いを馳せることだけが心の拠り所でした。
6.オースザンナ(22歳の作)
友人たちと陽気に騒ぐためのナンセンスな歌詞を持つ調子の良い曲。「俺はバンジョーを抱えアラバマからやって来た。ほんとの恋人を探すためルイジアナに行くところさ」
7.オールド・ブラック・ジョー(30歳の作)
小説「アンクルトムズ・ケヴィン」の影響を受け、作曲されたと言われています。天の声に呼ばれ、天国へ召されていくジョー。彼にとってそれが辛い現実を逃れる、幸せな瞬間でした
指揮■武藤 茂 ピアノ伴奏■中村真理
第2ステージ ふるさと再訪「日本のうた」
アカペラカルテット「ほろよいず」

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人はみなそれぞれの“心のふるさと”を持っています。永六輔、いずみたくの名コンビで大ヒットした名曲にほんのうた”シリーズの中からふるさとを歌ったご当地ソング4曲と、あの“千の風”の新井満がみなさんの住む街を歌った曲を以下の順でおおくりします。

1.筑波山麓合唱団
  [茨城] 作詞 永 六輔、 作曲 いずみたく
2.女ひとり
  [京都] 作詞 永 六輔、 作曲 いずみたく
3.終電車のブルース
  [埼玉] 作詞 永 六輔、 作曲 いずみたく
4.君のふるさとは
  [東京] 作詞 永 六輔、 作曲 いずみたく
5.この街で
  [全国] 作詞・作曲 新井 満、 編曲 武藤 茂
第3ステージ 武満徹作曲「うた」より

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「翼」
1982年2月、恩地日出夫演出の演劇「ウイングス」公演のために作曲され、劇中、市原悦子によって歌われました。「こうしたポップス系の歌を書くことは、自由への査証を得るためで、精神を固く閉ざされたものにせず、いつも柔軟に開かれたものにしておきたいという願いに他ならない」と武満氏は後述しています。テンポの揺らぎ、細やかな強弱の変化によって、詩の主張と音楽とが見事にシンクロし、夢、自由、憧れ、というテーマを情緒豊かに描き出し、最後は、主和音の透明な響きで終わります。
「さようなら」
新日本放送の朝のラジオ番組「私の歌」のために作曲され、1955年8月に放送。男と女の別れの情景、悲しいけれど、希望を残したどこか複雑な心の襞が歌われます。この曲の魅力は、その繊細なメロディーの自然な繋がりです、声部から声部へと繋がりながら次第に高潮してゆき、終り近く、いきなりスウィングのリズムに変わります。「さようなら、あなたの中に、私は部屋を、限りなく探し続けている」一番伝えたかったことがこの部分に凝縮されています。どこかフランス歌曲のような洒落た味わいのある曲です。
「島へ」
1983年TVドラマの挿入歌として作曲され、翌12月東京混声合唱団演奏会で合唱曲として初演されました。人は誰も、いつか何処かで、いちばん大切な人に巡り合うもの、その機会は、例えば、ガラスの回転扉を廻った後、突然訪れるのかもしれません。「見知らぬ人よ、あなたは何処にいるのですか?」そういう歌いだしから始まり、出会いへの期待と憧れを12/8拍子の流れるようなリズムで歌っています。和音自体は単純化されてはいるものの、どこか斬新さを感じさせます。
「死んだ男の残したものは」
1965年4月、東京で開催された「ベトナムの平和を願う市民の集会」のために作曲されました。今回の男声版編曲は林光氏の混声合唱編曲版に準拠しています。人の重い足取りを思わせるようなピアノ伴奏部(林光)は、単なる歌のサポートにとどまらず、独自の主張を持って、歌と絶妙に調和し、前半では戦争の虚しさを、そして後半は平和への切なる願いを描きだしています。「死んだ歴史の残したものは、輝く今日と、また来る明日。他には何も残っていない」
心の叫びをお聴きください。
「小さな空」
1962年、TBSラジオの子供のための連続ラジオドラマ「ガン・キング」の主題歌として作曲されました。空を見上げると、なぜか感傷的な気持に襲われるもの、「いたずらが過ぎて、叱られて泣いた。子供の頃を思い出した」この歌詞に思い当たる方も多いことでしょう。井上陽水の奥さん、石川セリが、自らのアルバムの中でこの曲を歌っていますが、さりげなく、それでいて味のある歌いかたが素敵で、それをイメージして今回は武藤茂の編曲によって、伴奏付きのポップス調に仕上げられています。
指揮■武藤 茂   ピアノ伴奏■中村真理
第4ステージ 宇田川安明編曲「東京だよおっかさん」より

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「東京だよ、おっかさん!」は、宇田川安明氏が、早稲田大学グリークラブのために1996年に編曲された10数曲からなるメドレーです。今回は、関係の方々のご快諾をいただき、その中から5曲を歌います。
東北のさる寒村で生まれ育った若者が夢にまで見て憧れた東京で一旗あげようと決心し上京してからのお話を懐かしい歌で綴ります。可愛い人との楽しくもせつない生活。バブルの真っ只中での享楽の世界。やがて全てが泡と消えて待っていたのは悲しい別れ。でも若者はこの東京での経験を決して無駄なものとはせず,力強く明日にそして未来に向ってたくましく生きてゆくのです。


1.俺ら東京さ行くだ
1980年代、作詞・作曲 吉 幾三
2.神田川
1970年代、作詞 喜多条 忠、作曲 南こうせつ
3.東京ブギウギ
1950年代、作詞 鈴木 勝、作曲 服部良一
4.なごり雪
1970年代、作詞・作曲 伊勢正三
5.TOKIO
1970年代、作詞 糸井重里、作曲 加瀬邦彦
指揮■武藤 茂   ピアノ伴奏■中村真理

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