HOME

ダンデーズ第7回演奏会コンサートアルバム


団員の感想
第7回コンサートを終えて有志の感想を集めてみました


<草の葉が揺れるが如き・・・>

 7回コンサートが2週間後に迫った頃、お客さんから、「チケットをなくしてしまいました。どうしても参加したいのでどうにかして貰えませんか」とのお話しがあった。チケットを買って頂いた際、「このコンサートのメインは立原道造の詩の組曲です」と言うと、「女房も立原のファンだから二人で行きます」と2枚買って頂いたお客さんだった。X番号のチケットを発行して頂いたのだが、コンサート後長文の感想が送信されてきた。立原道造に傾倒したご夫婦らしいその一部をご紹介致します。
 (前略)ソシャリズムとナショナリズムのはざまで、市民社会を目指したパルナシアンの詩こそが立原のポエジーであった。浅間高原の北国街道と中山道のわかされの追分宿に立って、「五月の風をゼリーにして」と言った立原は江古田の療養所にて1939年3月、喀痰不能で絶息した。しかし、日本浪漫派に組しながらも戦争の歌は何一つ彼は謳わなかったのである。Gフォーレの「優しき歌」が、「温恭院紫雲道清信士」の周りを漂って亘っていたという。
 「林のざわめき」に似た男声の重奏低音が流れる中に、「もう秋の陽ざし」のテノールの音曲が重なり、草の葉の揺れるが如きハーモニーがまろにえホールを取り巻き、美しい空気が突然あふれだし、豊かな気持ちが胸いっぱいに拡がり、そして、青春の想い出をかき乱した熱い夏の日だった。コーラスのメンバーに厚い感謝をささげるのみである。

トップテナー 柘植洋三 記 


<パート別レッスンに感謝>

 今年の四月にダンデイ―ズに入団後四カ月あまりで定期演奏会に参加させていただきました。一年位経ってからと思っていましたので想定外でした。その間定期の練習とグループレッスンが集中的に行われました。石川、雨宮、柘植の各氏には練習にお付き合いくださいまして感謝申し上げます。このパート別レッスンがなければ定期の練習にもついていけなかったと言えるほど私にとって非常にありがたいものでした。おかげ様で演奏会に呼んだ友人たちからもよかったと言われました。
 入団してダンデイ―ズの良さ強さを認識したのは前述の練習量の豊富さに加え組織力を感じました。団員の皆様がご担当のお役目を忠実にこなされているお姿はお見事と言うほかありません。まだまだお話ししきれないし、これからも色色なことが発見できるなとの期待感があります。次回は何とか全ステージに参加できるように頑張る所存です。
 私の夢はコーラスでソロの部分を歌うことです。

トップテナー 中山英一 記 


<7thコンサートを終えて>

 今回の“旅”をモチーフとしたコンサート、歌に気持ちを込めて歌う事が出来た。中心となった立原道造の詩による組曲で噛みしめる青年時代の憧れと苦しみ。最初の卒業の歌は、夫々のけじめの時点で誓った反省と決意、最後に仕事の旅を終えて再開した合唱に込めたチャレンジの数々、1つ1つが身につまされる。
 今回は、前回から約2年、立原道造など、数曲は早めに練習をスタートさせたが、比較的最近始めた曲もあるので、ここ数カ月は細かい練習計画に則って重みづけ練習回数を均一化した。また、コンサートの直前に合宿練習を行った。幸いここ半年一寸の間に新入会員が5人ほど増え、いきなりハードな練習をこなして頂き、一緒にステージに立てた喜びは大きい。
 合宿で、苦手のシンコペーションと格闘しながら「ハナミズキ」の練習をしている時、武藤さんから、「本当はこの曲はリズムをガチガチ取るのではなく、レガートで気持ちを込めるんだよ」、と言われて皆でチャレンジしたところ、不思議にもシンコペも気持ちも表現できたことが、一度だけあった。ミューズの神のいたずらか、本番では果たして如何?、早くCDで聞いてみたい。
 武藤さん、中村先生、その他多くの方々のご支援をいただき、今回のコンサートを終えることができた。次回は、又、新しい目標に向かって、チャレンジしてみたい。是非宜しくお願いいたします。

バリトン 尾上 彰 記 


<次は第8回コンサート>

 「予想外の喜びを得られたコンサートでした。今回の演奏会は、いままでのようなお楽しみステージ(前回の「東京だよ、おっかさん」)も無く、どちらかと言えば、純正統派合唱コンサートの趣があったことから、果たしてお客さんにどれだけ喜んでいただけるか、一抹の不安がありました。ところがどっこい、評判は大変に良く、特に評価されたのは、「立原道造」、しかもアカペラ曲でした。それも、通(つう)の人ではなく、普通の市民から。私個人も「立原」シリーズを歌いきったことに満足感があり、それがコンサート全体の満足感につながりました。
 私は、どうも今まで全く分かっていなかったようです。ダンディーズは、高齢化だ、なんだかんだと言いながらも、底力があり、武藤さんがおだてたりすかしたり、もちろん怒ったりしながら、その潜在力を引き出したことによって、お客さんに訴えるだけの演奏ができたのです。そして、本当に良い演奏を聴けば、誰でも分かってもらえる。これからも、文句を言わずに、難しい曲に取り組みましょう。第8回コンサートに向けて。鉄は熱い内に打て。」

バリトン 小坂紀一郎 記 


<初めての定期演奏会に参加して>

 最後のアンコ-ル曲イマジンが終了、幕が下りてホッとした安堵感に浸りました。これでダンディーズ一員として何とかついていけたのかなと思うとそれなりの達成感に自身に対して拍手したい思いでご褒美として飲めない酒で乾杯したい気分でした。
 思えば合唱の経験が無かった者が昨年の9月と10月に市内で初めて男性合唱団の合唱を聞くにおよび感動してしまいました。できれば一緒に歌いたいとの思いがつのりましたがなかなか決断ができませんでした。しかしダンディーズの素晴しいハーモニーに感動したその思いを胸に思い切って昨年11月に入団させて頂きました。入団早々、第7回定演曲の合唱曲には最初っから戸惑いと不安が一杯でした。したがって分からない事は遠慮せず聞く事にしましたが団員の皆さんは実に気安く親切に教えて頂きました。また、私の為にも何度かパート練習を特別に組んで頂き大変有難く助かりしました。
 合唱の基本や取り組み、練習法等気安く伝授して頂いた事と温かく一員として迎えてくれたダンディーズの懐の深さに居心地の良さや合唱の楽しさを味わうことができ団員の皆さんに改めて感謝お礼申し上げる次第です。

ベース 石塚小太郎 記 


<私の初舞台>

 今回の演奏会には、息子と知人達が聞きに来てくれましたが、皆さんが楽しく過ごせたと言っておりました。  ダンディーズの雰囲気と曲の構成が良かったのでしょうか。
 今回は初舞台でもあり緊張しましたが、全体的には楽しい時間を共有出来たのではないかと思います。
 ただ、私個人としては、練習時間も充分で無かったせいも有りますが、指揮者が日頃注意していた箇所がいまいちだったと反省しております。
 次回の演奏会には、もっと自信を持って歌えるよう努力していきたいと思います。

ベース 上野文信 記 


<第七回演奏会 感想>

 演奏会をなんとか成功裏に終わる事が出来て、団員の頑張り 及び支援していただいた方々のご苦労に深く感謝しております。確かに 合宿での長時間の練習が効を奏したものと思いますが、合宿に向かう数週間の練習で成功への兆しがすでにあらわれていました。急カーブを描いて演奏の精度が上がり、その要因はやはり抜群の出席率であったことと目標が近くなったことにより集中力が増したことではないかと思います。たしか、ある日の練習の後に、中村先生に 「今日はどうしちゃったんでしょうね?急に 」と言わしめたほどでした。
 結論として言えることは、ただ合宿でにわかに猛練習することに頼るだけではなく、日々の練習の出席率がいかに大事か、ということです。世の中には日常の練習にはパラパラなのに、直前に猛ダッシュして仕上げてしまうという優れた合唱団がいくらでもありますが、そうしたやり方では普段の練習は楽しくないのではありませんか?やはり当団は地道に日常練習を積み上げていくしかありません。それだけの実力も無いのですから。
 成功は成功としてパート毎に謙虚に反省してみたいと思います。

●トップテナー 王子というスーパースターが加わって、声もそれが突出することなくまとまったと思います。あとは彼のいないときのメンバーへの負担が重くなるので、増員とさらなる発声の努力が必要だと思います。あと十度の和音の時に、テナー1は第三音を受け持ちますが、どうもその感覚が悪いようです。低かったり、高かったり。これも訓練しましょう

●セカンドテナー 人数の割に声のボリュームが足りないという当団の弱点を何とか克服してほしいものです。また発声の点でも母音の発声が平べったいのが気になります。特に「イ」の時。音程の下がりは、とくに中音域の比較的バリトンに近い音域で下降音程の時に顕著です、今後も注視していきます。

●バリトン 内声は男声合唱では和音を常に聞いて、その中に最もハモル音をはめこまなければならず。難しいパートです。その点、バランス的にもバリトンが大きすぎることが多く、気になります。第三音(ドミソの和音のミの音)の浮遊感、ハーモニー感は笠置先生のときに練習したその感じを思い出してください。メロディーの時は比較的いいのですが、でもあまりガナリすぎないように,声楽的に。

●バス ハッキリ言ってバスは個性が強い人が多過ぎ(声の話です!)パートがそろっていません、音程的にも、リズム的にも。酒井リーダーが苦心して引っ張っていますが、もう少し声質を一本にすることと、出入りのずれを是正するようにしてください。誰かが出してからほんの一瞬ですが遅れて出る人がいます。息をそろえてください。少人数の合唱団ではこのずれがきこえてしまいます。せーの でそろって入る訓練をしてください。

自分自身の反省
 久しぶりにアンコールでソロを歌ったが、不安感から暗譜で歌えなかった、心残りである。
 私の黒の衣装が一種類で通したので地味すぎた。次回は指揮者も衣装を着替えたい。
 尾上さんに無伴奏の音とりをしていただいたが、壇上に戻りきらないうちに振りはじめてしまった。ごめんなさい。ビデオをみて初めて気が付いた。
 3ステのDrinking Song は素人っぽい芝居だったがよかったのではないか、ただしカーテンコール風に 学生団長 ケティ 王子 と読み上げて手をつないだらよかったのではないかとあとで思った。中村先生のケティの紹介をできず。ごめんなさい!

演奏で気づいたこと
●1ステ
全曲が平均点以上には行っていたと思うが、やはりシンコペーションがこなせていなかった曲もあった。シンコぺの克服のために費やされた練習の時間を考えると、情けない。次回は選曲面で考慮が必要。
●2ステ
無伴奏の2曲は、かなり心配したが結果的にはうまくまとまり好評だった。しかし2曲めはソロのバックハーモニーがいまいちであった。ロングトーンを持続することの難しさである。破綻するほどではなかったが。あと 折笠氏の努力に脱帽。伊藤先生のP付の組曲3曲はとくに念入りに練習したせいか、よく味わいが出ていた。良く録音を聴いて欲しい。「夢見たものは」の「ものは」の部分を小さくする、ことで優しい思いが伝わる、効果が出ている。
●3ステ
「月夜」は過去のこの曲の演奏では最上の出来に属するだろう、短調が長調に変わるところの音がいまいちだったが「山に想う」は冒頭のナレーションも曲中の倉島さんのしゃべりも良く、聞かせる演奏だった。ただし全曲再演は考えてしまう(暗すぎるので)
「Drinking Song」石川さんと急きょ相談して折笠氏に{Serenade}を歌ってもらった。結果的に大成功だった。
「翼をください」私のオマージュ手法の編曲の2作目であった、歌いなれているせいか出来は良かった。あとでナレーターの先生から、あれはカノンでしたね、と言われ、うれしかった。
「武蔵野の雨」演奏はともかくとして、映像でそのイメージを何とか伝えられたのではないか、雨宮さんと小島さんに感謝。
「Imagine」日本語の歌詞はいささかせせこましかったかもしれないが、思いは伝えられた。と思う。編曲したのは ヒマジン でした。終わり

武藤 茂 記 

コンサート・アルバム(ロゴマークをクリックしてね)


プログラム


第1ステージ


第2ステージ


第3ステージ


打ち上げ


感想文


アンケート

HOME