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男声合唱団ダンディーズ
■中村真理先生コンサート 3月24日(木)


幸せを感じた時が流れてゆきました

トップテナー・石川頴男 


 音楽の宝石箱 というコンサートに行ってきました。
 3月24日 19時開演 代々木上原・けやきホール我がダンディーズの宝石 中村真理さん(ピアノ)と友清麻樹子さん(ヴァイオリン)・清水詩織さん(チェロ)のトリオコンサートでした。いずれがアヤメかカキツバタという美形揃いでコスチュームもとても鮮やか,会場全体に溜息が出た位素敵でした。しかしもっと素敵だったのはその演奏の見事さでした。フアーストステージの最初の音にいきなり引きずり込まれ,それから約2時間何とも言えない幸せを感じた時が流れてゆきました。
インターミッションで中村さんが3人を代表して挨拶をされましたが,このたびの大震災に遭われた方達へのお見舞いを心を込めてトツトツと話され,そのお話しぶりが満席に近い観客達の共感を呼んでいました。
すごい人です。こんな素敵なピアニストに指導を受けている私達は本当に幸せ者です。中村先生有難う。

中村真理先生メッセージ1
中村真理先生メッセージ1
是非お越し頂けると幸いです

2011/3/3 

ダンディーズの皆様
寒暖差の激しい日々が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
先日チラシをお配りし、数名の方にも既にチケットをご購入頂きましたが、3月24日(木)にバイオリニスト友清麻樹子さん、都響チェリスト清水詩織さんと3人でコンサートを行うことになりました。
いつも人の企画に乗っかってばかりで、今回友清さんと共にではありますが、東京では初めての自主企画公演となります。
それぞれのソロ、デュオ、トリオと、全ての編成を取り入れ、クラシックとは言え素敵で楽しめる曲ばかりをご用意致しました。
1時間半強の短めのコンサート。

☆音楽の宝石箱☆
3月24日(木)
18:30開場、19:00開演
所:古賀政男音楽博物館 けやきホール(代々木上原駅より徒歩3分)
曲目
☆ヘンデル=ハルボルセン:パッサカリア(violin+cello)
☆グラナドス:演奏会用アレグロ(piano)
☆シューマン:アダージョとアレグロ(cello+piano)
☆ラヴェル:ツィガーヌ(violin+piano)
☆アレンスキー:ピアノトリオ第1番

詳細はこちらのサイトにも掲載されていますのでご覧下さい。
http://www.tokyo-eg.com/
おかげ様でチケットの売れ行きも良く、(他の方の状態はわかりませんが)私の手元のチケットは早くも残り20枚ほどとなりました。
初めての自主企画、事務作業も含め頑張って準備しておりますので、是非ダンディーズの皆様にもお聴き頂きたくこのようなメールを送らせて頂きました。
お忙しいこととは存じますが、お時間ございましたらお誘い合わせの上是非お越し頂けると幸いです。
なお手持ち券がなくなる可能性もございますため、直接メールにてご連絡を頂けると幸いです。
ご連絡お待ちしております♪

中村真理

中村真理先生メッセージ2「ピアニスト中村真理のブログより」
中村真理先生メッセージ1
復興の町から 「今の自分にできること」
3月20日
両親に元気な顔を見せるため、数日ではありますが地元・広島へ。
24日のプログラムデータを制作するのも印刷をするのも大量な電気を使用するので、広島の電気を使わせてもらっていますf^_^;
広島に戻って感じましたが、東京は普段恐ろしいほど電気を使っているんだなと。
広島では住処にしても一軒家が多く、マンションの多い東京と違って建物全体が煌々と照り輝く場所なんてほとんど見つからない。街灯だって夜道に怖さを覚えるほどの必要最低限の明かりしかない。大きな駅以外は下りエスカレーターすら設置されていない。(エレベーターはあり)電車の本数だって少ない少ない。
これで充分なんの不満もなく、みんな笑顔で生活しています。
便利さに慣れすぎた東京生活。
まずは自分自身の見直しからだ!
今日は久しぶりに平和公園へ行き、一刻も早く事態が落ち着き安全で平和な生活が日本全体に戻ってくるよう祈ってきました。
天災と戦争。
全く比較できない内容ではありますが、多くの方が苦しみ、建物や街自体が壊滅してしまった事実は昭和20年の広島とよく似ている。
復興を遂げた広島は、とても美しい街です。
それはみんなの強く生きる前向きな力があったから。
(だから広島の人って言い方がぶっきらぼうだったりして一瞬冷たく恐く感じても、本当は物凄く人間くさくてあったかい!)
被災地の方々の人間らしい喜怒哀楽様々な表情をニュースで見る度、きっと一丸となって以前よりも素晴らしい街へと復興を遂げることは間違いないと思います!
さて、明日東京へ戻り、24日のコンサートへ向けて最後の追い込み開始です。
だいぶ前にチケット完売となりましたが震災の影響でキャンセルも多く、当日になるまで全ての事に関して予想ができません。
けれどそんな不安と同時に多くの方から温かい励ましの声と「是非頑張って決行して欲しい」とのメールを頂き、私達の大きな心の支えとなっています。
本当にありがとうございます(T_T)
今の自分にできること。「音楽家としてできる人間味のある演奏を、最後までやり抜くこと」

中村真理先生メッセージ3
中村真理先生メッセージ1
相馬中村神社限定、義援金のお願い
 昨年の夏、私の教え子たちが乗馬合宿でお世話になった相馬中村神社は現在、南相馬市壊滅に伴い近隣住民の避難場所になっております。川嶋舟さんが14日に物資調達のため上京し、友人として出来る限りの協力をしましたが、一度の協力で終わるような生やさしい被害ではありません。彼自身も九死に一生を得るような酷い目似合いながら、寝食を忘れて他人のお世話をしています。「欲しいのは『一に土方、二に金』です」と言われていますが、福島原発での懸念も加わって、ボランティアで労働に出ることがなかなか困難な状況にあります。23日の第二便にも協力しましたが、物資の調達のために借りる小さなトラックでも1日一万円かかります。今後も何往復する必要があります。頼りないリーダーのもとで、義援金の使途に不信感を持つ一も多かろうと思いますが、このカンパは相馬中村神社限定、私どもの仲間の川嶋舟に直接手渡す義援金です。金額の多少は問いません。多くの方の志を応援のメッセージとしていただきたいと思います。現金で直接私どもにお渡し下さってもかまいませんが、匿名での振り込みでも構いません。相馬に銀行口座を速やかに開けないため、仲間の口座を利用しています。
 是非ご協力をお願いします。


三菱東京UFJ銀行 江戸川橋支店 普通 060−0685621  三石由起子
ゆうちょ銀行 記号10120  番号 34902261  中村由起子
また、単一、単二、単三電池(新品に限る)
カセットコンロ(使用品も◎)カセットボンベ、懐中電灯
ご寄付願える方は、下記にお持ち下さるか、お送り願います。
171-0031 東京都豊島区目白2-20-5 ウィズダム・アカデミー気付 中村真理宛
  電話 (03)6912−5192
結果のご報告については、直接上記にお問い合わせ下さるか、ご信用下さいますように。皆様のご親戚、ご友人、お知り合いの方々の安全と心身の健康をお祈り申し上げます。

平成23年3月24日             中村真理


宝石箱の輝き

バリトン・尾上彰 


被災者へのメッセージ
 
東北関東大震災の被災者に、自分たちの出来る限りを捧げたいとの三人の若い芸術家の熱い思いが、宝石箱からキラキラと輝いてこぼれ出てきた。その輝きは「けやきホール」を埋めた聴衆の心にくっきりとメッセージの像を結んだことだろう。

 3/24 の「音楽の宝石箱」と銘打ったバイオリン・チェロ・ピアノのコンサート、前半はSolo 乃至は Duo でのびのびと演奏家1人1人の世界が披露された。
 最初は、バイオリン・チェロによるハルボルセン作曲、「ヘンデルのパッサカリアの主題による変奏曲」。妖艶なバイオリンの技法の粋を尽くしたような変奏にチェロがうまく噛み合って、古典の世界が繰り広げられた。

大きく羽ばたいているように
 次がピアノ Solo によるグラナドスの「演奏会用アレグロ」。スペイン風のギター曲くらいしか聞く機会がなかったので、軽妙な中にもがっしりした曲に接して、改めてグラナドスを見直した。中村先生のピアノは、束縛から放たれたように奔放に、しかもその中に節度を感じさせられ、酔わせて戴いた。
 三番目はチェロとピアノによるシューマンの「アダージョとアレグロ」。シューマンの繊細な心象の動きがチェロ、ピアノ共に巧みに表現され、印象的な演奏だった。シューマンの歌曲の病的なまでに神経質な表現を思い出し、楽器の表現力の大きさを改めて認識した。
 最後はバイオリンとピアノによるラベルの「ツィガーヌ」。難曲として知られているが、流麗なバイオリンはテクニックを超えて大きく羽ばたいているように感じられた。ピアノが又、バイオリンを引き立てると共に、それとなく自己主張を織り交ぜていた。

胸に詰まるものが
 第2部は、アレンスキーの「ピアノ三重奏曲第1番」、作曲者は私にとっては初めて聞く名前で、リムスキー=コルサコフの弟子とか。3人の個性的な演奏家が一体となって醸し出されたのは、期待に違わぬ魅力的な世界だった。ロシア近代音楽を予測したが、むしろ、メンデルスゾーンを思わせる端正な曲に感じられた。第1楽章のテーマは帰路もずっと耳に残っていた。第3楽章のエレジーは、今回の大震災で被災された方々を送る葬送曲として演奏されたのか、胸に詰まるものがあった。
 弦のDuoとピアノ、夫々が夫々の世界を繰り広げると共に、ある時は融合し、又ある時は競合する、室内楽の面白さ、そしてその可能性を教えていただいた一晩だった。

 曲から溢れる若さ、聞く者の心に大切なものを届けてくれる。更に大きく広がっていくであろう世界を想像させてくれる。更に大きく発展されることを祈っております。

中村真理先生メッセージ4(3月25日)
中村真理先生メッセージ1
有難うございました
ダンディーズの皆様
 昨夜のけやきホールでの公演、ダンディーズの中からも多くの方にいらして頂きありがとうございました。
2週間前には想像もしていなかった事態となり、一時はやはりピアノに向かう気力も削がれ、また決行を決めてからはそれに伴う雑務も増え、正直なところ自分自身反省ばかりの残る演奏となってしまった感は否めません。
けれど非力な音楽家ではございますが、今の自分にできる事をやり切れた、ある種の達成感も感じております。
それも皆様の温かいご支援・応援のおかげと心より御礼申し上げます。
奏者3人とも同じ気持ちです。
当日今回の震災に際する義援金を募りましたが、募金箱を開けてびっくり!
164名のお客様からのお気持ちは10万円を超えていました。
それを見て、私たちの想いが少しでも伝わったのだと確信し大変嬉しく思いました。
ご協力下さいました方々、本当にありがとうございました。
そして団の方から石川団長を通して「御祝」を頂きました。ダンディーズからの温かいお心、感謝致します。こちらも義援金としてそのまま寄付をさせて頂きたいと思っております。
また後日ブログ上で寄付の詳細をご報告させて頂きます。
まだまだ不安要素の多い毎日ですが、皆様くれぐれもお気をつけてお身体を大切にお過ごし下さい。
7月のコンサートに向けてより一層頑張っていきましょう!!

中村真理


生涯忘れ得ぬコンサート

2011/03/28 柘植洋三 


3月24日の音楽の宝石箱は、生涯忘れ得ぬコンサートとなった。
会場の古賀政男音楽博物館 けやきホールには、交通事情の不安定な中、160人を超えるお客さんが集まった。
チケットは完売されていたとの事だから、来場を断念した方は、25%ほどに留まったということだ。お店から水が消え、保存食品が消えている。買い占めに人々の心が動いている重大な事態の中で、なお、殆どのお客さんが集まった。

多くのイベントが中止の中で
昨年9月から準備されてきたという『音楽の宝石箱』コンサートは、開催日3/24の直前、3/11世界を震撼させる大災害に見舞われた。
次々に多くのイベントが中止となった。50数万の東北関東地方の人々悲劇的な災害を受けている。苦境を共有するという自粛でもあろう。さらに、都市生活機能を麻痺させる停電という危機がその後加わった。イベントの中止は停電で開催不能に加えて、節電に協力するという事情もあった。
中村真理さんなど『音楽の宝石箱』の主催者も、深く大きな迷いがあったに違いない。
「開催していいのか、節電に協力すべきではないか、お客さんが来場できるのか」
しかし、彼女たちは決行を決めた。
「この事態の中で、私たち音楽家に出来る最大のことは何かを考えました。お客さんも私たち演奏家も楽しめるコンサートとして準備してきた演奏会を開催することで、ひとときでも、明るい気持ちになって頂き、気持ちの支えになることが出来れば、会場の電気もいつもより暗くし、皆さんに被災者に対する義援金をお願いしそれを現地に届けること、これが音楽家として出来る最大のことではないか」(当日休憩後のスピーチ概要)

熱を帯びた演奏
開催が危ぶまれた事態の中で、演奏会の会場は、熱を帯びた演奏に横溢された。
チェロも、バイオリンも、ピアノもこんなにいい音色の楽器なのかと私達の揺れ動く気持ちに、心地よい風を吹き込むように奏でられた。
苦境を超えて演奏会を実現した三人のアンサンブルの見事さ。
それは、人々が心を合わせれば、倍も三倍もの働きが出来ることを私たちに感じさせた。
希望を失ってはいけないのだ。
素晴らしいコンサートだった。すごい演奏だった。
グラナドスのもの凄い迫力!音がキラキラ輝いている。
中村真理さんの、被災地を思う優しい心、熱い気持ち、悲劇的な事態への激しい怒りが、会場を駆け巡り、包み込んだ。

「便利さに慣れすぎた東京生活」
3/11の東北関東大震災と福島原発による放射能災害は、このコンサートの曲目や演奏と直接の関係はない。しかし、3/20日広島で書かれた中村さんのブログ記事「復興の町」と、3/24当日配布された「相馬中村神社限定、義援金のお願い」(別掲)には、当日、三人の演奏者たちがどのように心を痛めていたか、支援できる何かをしたい思いをいかに強く持っていたかがしっかり刻印されている。
「復興の町」には、こう書かれた部分がある。
「広島に戻って感じましたが、東京は普段恐ろしいほど電気を使っているんだなと。
広島では住処にしても一軒家が多く、マンションの多い東京と違って建物全体が煌々と照り輝く場所なんてほとんど見つからない。街灯だって夜道に怖さを覚えるほどの必要最低限の明かりしかない。(中略)
便利さに慣れすぎた東京生活。まずは自分自身の見直しからだ!」
便利さに慣れすぎた東京生活、まさにその通りだ。
2000年8月「アダージョの文化」(団員投稿ページ所収)というエッセーの結びで、私はこれと同じ事を書いた。
「アレグロの文化」から「アダージョの文化」を守る事は容易な事ではない。
一人一人の生き方を変えるという事なのだ。現在とは根本的に異なる生活様式に移行するという事だ。
テクノロジーの発展のままに利便性や経済性を、果ては官能性を享受して突進してきた近現代の『文化』の総体を顧みる事、それを支えた思想や哲学にも逆光を当てて再構築することが急がれる」

「アダージョの文化へ」
後生まで惨禍をもたらすパンドラの箱を開けてしまうような、便利さ・明るさ・経済性・豊かさの総体を全世界の人々が見直し始めている。見直さ無ければ、50数万の被災者の惨状を見殺す事になる。
3月29日現在134カ国と39の国際機関からニッポン支援の申し出があるという。全世界の巨大な暖かい流れは、反転して文明のあり方を問い直す流れとなる。3/11は、アレグロの文化からアダージョの文化へ、人間が落ち着きを取り戻す文明への転換点となるに違いない。
3/24の「音楽の宝石箱」は、そのような文明の転換点に生まれ落ちた珠玉の演奏会であった。
忘れ得ぬコンサートとなった。
大震災の被災者への熱い想いと、希望と輝きと煌めく若さが沢山詰まっていた。
文字通り音楽の宝石箱であった。


皆さんの感想を読んで

2011/03/31 高野幹英 


 高野です。ご無沙汰しております。中村先生のコンサートについての皆さんの感想文章を拝見し、大変な中でのコンサートだったのだと、それだけに生涯の思い出になるコンサートだったのだと知りました。私はとても行ける状態ではなかっただけに、ますます残念な思いがいたします。
 いったい、このような大惨事が起こるとは誰が予想したでしょうか。被災地の無惨な有様、そうした場面を毎日、メディアを通して見ながら東北の人々のために胸を痛め、また東京でも交通や電力の支障をきたす中で行われた演奏会。

 皆さんの文章を読みながら、ふと昔読んだ五味康祐のエッセイを思い出しました。彼は剣豪小説家として有名でしたが、音楽にもたいへん造詣が深く、超一流の繊細な耳を持っていました。その五味のエッセイというのは戦時中のドイツでのエピソードです。

 連合軍の空襲で町は廃墟のようになり、いたるところガレキが重なっている中、それでもドイツ市民は音楽を求めていました。戦時中の飢餓状態だからこそ、また良質の音楽に飢えていたのかもしれません。その日はベルリン・フィルのコンサートの日でした。コンサート会場の前には長い行列ができていました。人々は様々なものを手に携えてきました。ある人は大事にしていた靴を持ってきていました。お金の代わりに大切な品をそれぞれ持ち寄り、それでコンサートを聴くために。
 やがて演奏会が始まりました。演奏が進んでゆくうちに遠くで警報と共に空襲の音が聞こえてきました。それにもかかわらず誰も避難せず、フルトベングラーがベルリンフィルの団員と共に紡ぎ出す音楽にじっと耳を傾けていました。しかしやがて、場内の灯りがひとつずつ消えていきました。オーケストラの灯りがだんだん暗くなり、楽器の音がひとつ、またひとつと消えてゆき、最後までスポットを浴びて指揮をしていたフルトベングラーも、ついに指揮棒を置いてしまいました。
 場内では、灯りがつくまで一時休憩のアナウンスが流れました。いつ再開できるかわからない暗い会場で人々はそれでも長いあいだ待ち続けたとのことです。こんな時の演奏会は一生涯聴くことのできないかけがえのないものだったにちがいないと五味は書いています。

 ほとんど一瞬の間に2万人以上もの人々が行方不明、または亡くなられた、すさまじい地震と津波のあと、今、東北の人々は懸命に助け合いながら明日に向かってなんとか希望をみつけようと進んでいることでしょう。このような時の演奏会では、おそらく演奏する方も、また聴衆の方も、普段とはかなりちがった緊張感があったのではないでしょうか。「楽しみ」として聴くというより、「人生と向き合って」聴く、それこそ一生涯聴くことのできない深い演奏会だったのだと、皆さんの文章を読みながら思いました。この大きな災害を前に、いま全国で多くの人々が同情し共に悲しみ、自分にも何か人のためにできないかと胸をいためております。聴衆の皆さんから被災地へ向けた多額の義援金が集まったことへの感動と共に、中村先生の素晴らしい演奏会にエールをお送り致します。 ますますのご活躍を期待します。

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