プログラム
|
|
|
指揮:永澤麻衣子
|
「MISSA AETERNA CHRISTI MUNERA」 作曲:G.
P. da Palestrina
1. Kyrie
2. Gloria
3. Sanctus
4. Benedictus
5. Agnus Dei
|
パレストリーナ(1525頃-1594)は16世紀最高の教会音楽作曲家として知られる。作風は、最初のミサ曲集が出版された1554年から亡くなる1594年までの40年間に様々な変化を遂げた。
初期はフランドル楽派風の技巧的対位法が目立つが、中期には、鮮やかな技巧を加え歌詞の解釈や楽曲の構成の上で、より高い内面的統一がみられる。後期になるにつれ、技巧は次第に単純化され、ホモフォニックな和声構造を取るようになる。彼が、生涯に渡り確実に書いたとされるミサ曲は104曲と言われ、その半数はパロディ・ミサである。パロディ・ミサは既存のポリフォニー楽曲をミサ曲に再編成したものであるが、別に既存の旋律を素材とし、5つのセクションが多声で扱われ、各声部の全体に定旋律があてはめられているパラフレイズ・ミサ曲が存在する。
本日演奏する、ミサ「エテルナ・クリスティ・ムネラ」は、1590年に作られた同名のイムヌス(キリストの永遠なる贈り物/殉教者や使徒の祝宴のために使用)の旋律を素材としたパラフレイズ・ミサ曲である。このイムヌスが素朴な旋律なため、美しく格調高い印象を与えるパレストリーナのミサ曲を、奥行きのある親しみやすいものにしている。
|
(永澤 記)
|
|
|
|
指揮:永澤麻衣子 ピアノ:飯塚 環
|
1.夜霧よ今夜も有難う 作詞/作曲:浜口蔵之助 編曲:倉知竜也
2.わが人生に悔いなし
作詞:なかにし礼 作曲:加藤登紀子
編曲:倉知竜也
3.嵐を呼ぶ男
作詞:井上梅次 作曲:大森盛太郎 編曲:倉知竜也
|
1.「夜霧よ今夜も有難う」
愛か憎しみか 忘れ得ぬ慕情を夜霧に移して
僕らはいつもそっと云うのさ 夜霧よ今夜も有難う
1967年(昭42)3月公開のアメリカ映画「カサブランカ(ハンフリー・ボガート、イングリット・バーグマン)」をモデルにして作られたムードアクション映画の主題歌
[共演:浅丘ルリ子] 。若者たちは皆トレンチコートの襟を立てて街を歩いた。
2.「わが人生に悔いなし」
親にもらった体一つで 戦い続けた気持ち良さ
・・・わが人生に悔いはない
裕次郎の持ち歌最後の曲で、1987年(昭62)ハワイでレコーディング、シングルで84万枚売れる。裕次郎は、この曲のリリース3か月後の同年7月この世を去った。闘病中に信濃町の慶応病院のバルコニーに立ち大勢のファンの前で「俺は元気だぞー」と手を振った姿が忘れられない。
3.「嵐を呼ぶ男」
俺らはドラマー やくざなドラマー 俺らがおこれば嵐を呼ぶぜ
怒りのドラムを血潮に染めて 叩きまくる激情のリズム
1957年(昭32)12月公開映画の主題歌で裕次郎最初のヒット曲。グランドキャバレーでの笈田敏夫とのドラム合戦で、手を怪我した裕次郎がドラムをたたきながら歌うシーンが人気を呼んだ[共演:北原三枝]。ピアノ伴奏(飯塚環)のニューヨーク仕込みのジャズ・アドリブもお楽しみ下さい。
|
(石川 記)
|
|
|
|
指揮:武藤 茂 ピアノ:飯塚 環
|
1.オープニング(あまちゃんのテーマ) 作曲:大友良英 編曲:武藤 茂
2.耳をすましてごらん
作曲:山田太一 作曲:湯浅譲二 編曲:武藤 茂
3.ありがとう
作詞/作曲:水野良樹 編曲:武藤 茂
4.The Water Is
Wide Folk- song 4番歌詞:八木倫明
編曲:武藤 茂/飯塚 環
5.麦の唄
作詞/作曲:中島みゆき 編曲:武藤 茂
|
1 オープニング(「あまチャン」より)
2 耳をすましてごらん(ドラマ「藍より青く」より)
過酷な運命に見舞われながら、戦後を力強く生き抜いた一人の女性を描いたドラマの主題歌。湯浅譲二先生による12/8拍子の流れるようなメロディが何とも美しい。本田路津子が歌いヒットした。
3 ありがとう(ドラマ「ゲゲゲの女房」より)
水木しげる夫妻を主人公としたドラマの主題歌、夫婦間ではなかなか言い出しにくい「ありがとう」の言葉。その言葉に込められた気持が軽快なリズムに乗せて歌われる。グループ「いきものがかり」により作られ、歌われた。
4 The Water Is Wide(ドラマ「花子とアン」より/邦題は「広い河の岸辺」)
英国からやって来た女学校の先生が、故郷の恋人を思って歌う場面で使われた劇中歌で、二人の間には広く渡れない川がある。というまことに切ない歌詞である。原曲は英国サマーセット地方の民謡。部分的に八木倫明氏の日本語訳詞をお借りした。伴奏部はピアニスト飯塚環先生に作成をお願いした。
5 麦の唄(ドラマ「マッサン」より)
あらゆる困難にもめげず、国産ウイスキー作りに立ち向かう男(ニッカウイスキーの祖、竹鶴政孝)とそれを支える妻エリーの波乱に満ちた物語。エリーの故郷スコットランドを回想する「故郷の空」のメロディーを冒頭に入れてみた。
|
(武藤 記)
|
|
|
|
指揮:永澤麻衣子
|
男声合唱組曲「柳河風俗詩」 作詩:北原白秋 作曲:多田武彦
1.柳河
2.紺屋のおろく
3.かきつばた
4.梅雨の晴れ間
|
男声合唱曲の定番中の定番のア・カペラ組曲で、多田武彦の初期の作品として昭和29年に発表された。
北原白秋は、福岡県南西部にあり水郷として知られる現在の柳川市で幼・少年時代を過ごし、第2詩集{思い出}の中で昔の情景を愛着と郷愁を込めて情緒的・絵画的に描いているが、この組曲は、白秋のこの抒情詩の最後にある「柳河風俗詩」の中から選ばれた4編の詩に多田武彦が曲を付したものである。
多田武彦の作品にはア・カペラの男声合唱曲が多いが、その中でも秀逸で、日本人の心を惹きつけるものがあり、日本の数多くの男声合唱団が最も愛好し歌ってきた曲の一つでもある。
第1曲「柳河」、"私の郷里柳河は水郷である。そうして静かな廃市の一つである。・・・溝渠(ほりわり)のにほいには日に日に廃れゆく封建時代の白壁が今なほ懐かしい影を映す。"これは、「思い出」の序文に白秋が書いた一節である。多田武彦のノスタルジックで精緻なメロデイーとハーモニーと共にその情景が自ずから目に浮かぶ。ノスカイヤは、遊女屋、バンコは縁台である。
第2曲「紺屋のおろく」、初恋の屈折した気持ちを表現しているというのが、一般的な解釈である。おろくに抱かれた猫にまでやつあたり。
第3曲「かきつばた」、オンゴは良家の娘のこと。白秋の生家は、藩の御用を勤めていた酒蔵業であり家紋は「かきつばた」であったが、大火に遭遇して没落。喜びから悲しみへ、時の流れを自嘲的・象徴的に表しているように感じられる。
第4曲「梅雨の晴れ間」、梅雨の晴れ間のひと時が、いかにも絵画的に表現されている。曲中のリズムとハーモニーがそれを見事に表現している。 |
(奈須野 記)
|
|
|
|
指揮/独唱:永澤麻衣子 ピアノ:飯塚 環
|
1.きよしこの夜
2.???
|
|