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合唱団ダンディーズ広報誌
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第五回コンサートが終わったばかりだというのに、第十回とはいくらなんでも、鬼ならぬミューズの女神も笑い過ぎて優雅にまとった薄絹の下から豊かな乳房がはみ出してしまうのではないか、といらぬ心配する向きはとくと考えて欲しい。我がダンディーズのこれからは、第十回コンサートをいつ、どういう形で開催するかにかかっているからである。 未来を予測する方法は、常に、二つある。過去の延長として予測するか、新たな思考に立って未来を創造するか。前者を回顧的予測、後者を飛躍的予測と呼ぼう。 まず、回顧的予測をしよう。ダンディーズ第一回演奏会は、1998年(平成10年)12月に行われた。舞台に上がった団員は、指揮者を除き12名であった。そして、第五回は、2007年(平成19年)6月、団員は、20名である。この間、8年6ヶ月、演奏会の間の平均間隔は、2年1ヶ月であった。この調子で今後も演奏会が開催されると仮定すれば、第十回演奏会は、10年5ヶ月先、すなわち2017年(平成29年)11月である。 団員の動向はどうだろうか。このところ、団員数は、若干の出入りがあったものの、20名くらいで推移している。募集をしてもそうは増えない。第五回までに3名の物故者も出している。肝心なのは、現団員が10年先どうなっているかである。第五回演奏会の平均年齢は、67歳、これを単純に延長すると、平均年齢は、77歳になる。現団員が全員健在でステージに上ることは、これは無理というものであろう。失礼ながら80歳をもって一応の線を引くとすれば、現団員のうち8名が引退し、残りは12名程度ということになる。この人数に加えて、体力、気力のほどをおもんばかるに、果たしてコンサートを開催できるか、かなり疑問がある。回顧的予測が示すものは、ダンディーズの老衰的消滅である。 このように、ダンディーズのこれからを従来の延長線上で考えていくと気が滅入るばかりである。そこで、過去とサヨナラして、飛躍的予測に切り替えよう。コンサートをいつやるか、これは一にかかって意志の問題である。第五回が終わった後の反省会で、2年以上も間があいたら、いつ死んじまうか分からないので1年置きにやって欲しいという類の積極的発言が相継いだ。こういう問題になるとああだこうだと異論が出て、まとまらないのがダンディーズの悪い癖だが、ここは回顧的予測の悲惨な結果をとくと肝に銘じてもらって、未来志向に切り替え、無理のないところ、1年半の間隔で定期演奏会を開くことにする。 この計算で行けば、第十回は、2014年(平成26年)12月となる。メンバーの動向だが、一人や二人は鬼籍に入るとしても、積極的な宣伝、勧誘が功を奏して、昔取った杵柄組を含め団塊世代が5人くらいは、入ってくると皮算用する。差し引き、プラスで団員の数も平均年齢も現在程度を維持できる。現団員は、残りの人生をダンディーズにかけるべく決意も新たに練習に励んだ成果が如実に現れ、円熟の境地に達した武藤指揮者の口からは、かつては毎度のごとく聞かれた「このごに及んで」「もう忘れたのか」「下がってる」などのセリフはトンと出てこなくなった。 |
かくて迎えた第十回の記念コンサート。第五回以降、中央公民館が会場として定着していたが、ダンディーズは楽しいという評判が益々高まり、入場券はすぐ完売でプレミアさえ付く騒ぎになり、どうやってお客さんを断るかが毎回切符係の悩みの種になっていたので、今回は、「東京芸術劇場」で行われた。 大入り超満員のなか、ダンディーズは、柔らかくも力強い歌声で聴衆を魅了し、第二十回を目指してさらなる飛躍を誓うのであった。 |
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