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ダンデーズ第7回演奏会
第1ステージ
今ひとたびの旅立ち

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人生の旅の出発点、今も昔も卒業式です。「仰げば尊し」一色だった昔と違い、現在は個性的な歌が溢れています。卒業の日、およびそれにまつわるいわゆる卒業ソングを中心に、何れも武藤茂編曲でステージを組んでみました。我々にとっては、苦手のシンコペーションへの挑戦でもあります。

旅立ちの日に
   作詞:小嶋 登 作曲:坂本浩美 編曲:武藤 茂
今や卒業式の定番となったこの曲は、1991年、秩父市の影森中学校の先生たちによって作られました。当時歌声の響く学校を目指しておられた先生方の思いは、影森中学校にとどまらず、全国の少年少女に思い出と社会に飛び立つ勇気とを与え続けています。
卒業写真
   作詞・作曲:荒井由実 編曲:武藤 茂
1975年の荒井由実の代表作の一つ。人波に揉まれるまま変ってしまった自分と比較して、学生のころから自分をしっかり持っていた先輩、卒業アルバムでその顔を見ると、又叱って欲しいとの思いが込みあげて来る。逆付点の静かなメロディーでその思いが表わされます。
『いちご白書』をもう一度
   作詞・作曲:荒井由実 編曲:武藤 茂
これも1975年の荒井由実の作。フォーク・グループのバンバンがリリースしました。大学卒業を前に、二人の思い出を綴った曲です。『いちご白書』は、1970年公開のアメリカ映画の事です。
ハナミズキ
   作詞:一青 窈 作曲:マシコタツロウ 編曲:三沢治美 再編:武藤 茂
今人気の曲、一青窈の詞は難解です。あの2001年9月11日の事件に対する思いを濃縮したと言われています。議論に熱中した学生時代を思い出し、「君と、君の好きな人が百年続きますように」、という「幸せの連鎖」を願う気持ち持ちたいと思います。

未来へ2010
   作詞・作曲:玉城千春 編曲:武藤 茂
1998年発売のKiroroのシングル。中学校・高校の音楽の教科書にも多く出ており、合唱コンクールでも歌われます。母が優しい言葉で示してくれた未来への道。昔はよく反抗していたけれど、今思い返して見ると、その有難さがわかります。
第2ステージ
青春の光と影 
夭折の詩人 立原道造の世界

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 立原道造(1914〜1939)は、その24年8ヶ月という短い生涯の中で文芸と建築の両分野にわたって、優れた芸術的な作品を残した。彼の詩の特徴は、「花」「小鳥」「風」「山」などの限られたボキャブラリーのみを使用したことである。主に、彼の愛した浅間高原の自然を背景にした簡明で美しい詩は、時代を超えて今なお多くの愛好者に慕われている。死の影に怯えながらも、もろくも美しい詩を書き綴った彼は、今でも、風になって追分宿のあたりを吹き過ぎていると私は思う。文人たちがこよなく愛した追分の宿場路を歩き、再びその風に吹かれてみたい。
 彼の詩にはソネット形式という14行の詩形のものが多く、その独特な韻律により、今までに著名な作曲家による600を超える音楽作品が世に出ている。今回、偶然に伊藤幹翁氏の作品「風のうたった歌」の楽譜に出会い、この演奏会で演奏できる機会を頂いたことは、大の道造ファンである私としては、大きな喜びである。

1. 多田武彦作曲 男声合唱組曲「優しき歌」より
 1971年、立命館大学メンネルコールの委嘱により作曲。同年、同合唱団により初演された。多田氏は「あの高原の大気のように透明で、あの高原の落葉樹林のように美しく変化する詩風に学生時代から心酔しきっていた・・・」と出版された楽譜の巻頭に記している。作曲者自身のこの詩に対する愛着が感じられる優れた作品になっている。本日は同組曲から次の2曲を抜粋した。「爽やかな五月に」「また落葉林で」。

2. 伊藤幹翁作曲 男声合唱組曲「風のうたった歌」 全曲
 1997年、常磐線沿線男声合唱団連合会より委嘱され、翌年、同連合会の合同演奏によって初演された。ピアノが雄弁に情景描写を語り、それに乗って、合唱が陰影と起伏に富んだ音楽を展開してゆく

(武藤茂 記)


優しき歌 より
1爽やかな五月に
   作詞:立原道造 作曲:多田武彦
彼には最愛のひとがいた。しかし、不治の病を抱えた彼は、あえて愛の言葉を口にできなかった。それは、この愛を深めることで却って彼女を不幸せにすることを恐れたから。彼女の頬を伝う大粒の涙も、泣きやめた彼女の頬に浮かんだほほえみも、ただ彼を困惑させるだけだった。
優しき歌 より
2また落葉林で
   作詞:立原道造 作曲:多田武彦
初秋のおだやかな光の中で高原に立ち、遠い山脈を見つめる二人のまなざし、だが、悲しくもそれは、もはや重なることはない。新たな旅立ちを知らせるように、機関車の大きな汽笛の音が鳴り響いた。別離の時はもうそこまで来ていた。
風のうたった歌 より
3 風のうたった歌 その一
   作詞:立原道造 作曲:伊藤幹翁
吹き過ぎる風を表現したピアノ前奏に続き、擬人化された風が歌われ、風景描写から子供の情景に移る、子供は、花の中から、林の中へと歩み去った。そしてまた風は何も無かったように梢を渡り、空に消えてゆくだけ。立原の、風をうたった多くの詩の中の一つ、音楽と詩がマッチして爽やかな印象を与える。
風のうたった歌 より
4 夢みたものは
   作詞:立原道造 作曲:伊藤幹翁
二人は高原に立ち、静かな美しい村での幸せな生活を夢見ていた。村娘の輪おどりに、ひと時心を和ませはするが、将来を憂い、青い翼の小鳥の歌に却って心を曇らせてしまう。だが、彼らの夢見た幸せや愛は、確かにそこにあった。幸せな曲調の中に、ふとのぞかせる深淵、心の動きが見事に音楽で表現されている。

風のうたった歌 より
5 ふるさとの夜に寄す
   作詞:立原道造 作曲:伊藤幹翁
「ふるさとの夜に寄す」 今まで自分は何をして来たのだろう、遠い故郷や、関わってきた友人たちへの思い、沢山の辛かった思い出、楽しかった思い出、憎しみも嘆きも、すべてを今は暗い夜の闇の中に捨ててしまおう。そして私の周りには花のみ白く咲いていて欲しい、花の中に遊んだ、あの子供の頃のように。 
第3ステージ
私達のチャレンジの記録 もう一度歌いたいあんな歌こんな曲

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私達の演奏会も第7回を迎えます。その間ステージに楽しさと同時に私達なりのチャレンジを心掛けて参りました。今回は、その中からもう一度歌いたい曲を選んでチャレンジを再現してみたいと思います。

1 組曲‘月光とピエロ’より 月夜
   作詞:堀口大学 作曲:清水 脩
(第3回 2003/2/2 成美教育文化会館)第3ステージで、清水脩作曲の組曲「月光とピエロ」の第1曲として歌いました。男声合唱の定番中の定番、フランスの印象派を思わせる響きに是非再挑戦してみたいと思います。

2 組曲‘山に祈る’より 山を憶う
   作詞・作曲:清水 脩
(第2回2000/12/3 成美教育文化会館) 第4ステージで、清水脩作曲の組曲「山に祈る」の第4曲として歌いました。「山に祈る」は、1960年に上智大山岳部の遭難を題材に作曲され、大人数用に編曲されたものです。前回は朗読が会場の涙を誘いました。「山を憶う」は山の神秘さ・優しさ・激しさを歌った曲です。
3 オペレッタ‘学生王子’より Drinking Song
   作曲:シグムンド・ロンバーグ 編曲:北村協一
(第3回 2003/2/2 成美教育文化会館) 第4ステージ、ロンバーグ作曲のオペレッタ「学生王子」を演じました。この曲はハイデルベルクの大学に入学した王子の歓迎会で歌われます。思いっきり楽しみます。
4 組曲‘雨’より 武蔵野の雨
   作詞:大木惇夫 作曲:多田武彦
(第4回 2004/11/27 こもれびホール) 第1ステージで、多田武彦作曲の組曲「雨」の第2曲として歌いました。我々を取り巻くこの武蔵野の雨そのものを見て・感じて、そしてそれをそのまま歌に表現する。この土地の歌を持つものの特権です。

5 翼をください
   作詞:山上路夫 作曲:村井邦彦 編曲:武藤茂
(第4回2004/11/27 こもれびホール) 第2ステージで、『思いっきりポピュラー曲集』の終曲として歌いました。2002年の日韓ワールドカップを機に日本中に広まった応援歌、それをパッヘルベルのカノンのリズムに乗せて音楽の融合をはかる、ダンディーズらしい曲として、愛唱しています。

6 IMAGINE
   作詞・作曲:ジョン・レノン 訳詞:李 政美 編曲:武藤 茂
(2001年市民文化祭 中央公民館) 2001年9月11日の同時多発テロ事件に接して、居てもたってもいられない気持ちから、急遽曲目を「Imagine」に変更して、争いのない世界が実現できるのだ、と訴えました。今回は、日本語の歌詞に、ピアノ伴奏を加え、さらに朗読を加えて、思いのほどを歌います。
指揮■武藤 茂   ピアノ伴奏■中村真理  司会■若山多香子

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プログラム


第1ステージ


第2ステージ


第3ステージ


打ち上げ


感想文


アンケート

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